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徳島市の空き家放置は危険?デメリットと管理で負担を減らす方法

空き家売却

藤井  祐輔

筆者 藤井  祐輔

不動産キャリア5年

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相続した実家や、今は使っていない戸建てをそのまま置いていないでしょうか。
空き家は住んでいないからこそ、管理の手間や固定資産税の負担が重く感じられ、何となく放置してしまいがちです。
しかし徳島市で空き家を放置すると、老朽化や倒壊、近隣トラブルだけでなく、固定資産税が増えるといった経済的なデメリットも生じる可能性があります。
さらに法律面でも、所有者の責任がこれまで以上に問われやすい状況になっています。
この記事では、徳島市で空き家を放置するリスクと現状、税金や賠償責任のポイント、そして負担を減らすための具体的な管理方法まで、順を追って分かりやすく解説します。
読み進めていただくことで、自分の空き家をどうするべきか、現実的な対策の方向性が見えてくるはずです。

徳島市で空き家を放置するリスクと現状

近年、全国的に空き家の増加が問題となる中で、徳島県は総務省の住宅・土地統計調査において空き家率がおよそ21%と全国でも最も高い水準にあるとされています。
徳島県が公表している令和5年調査の整理結果では、総住宅数約38万9千戸のうち「利用予定のない空き家」が約4万7千6百戸に達し、その割合は12%を超えています。
徳島市でも、市が実施した実態調査により空家等が5千戸を超え、前回調査から大幅に増加していることが示されています。
人口減少や新築住宅志向、相続後の利活用の遅れなどが重なり、利用の見通しが立たない空き家が地域に残りやすくなっている状況です。

徳島市の空家等対策計画では、適切に管理されていない空き家が安全性の低下や公衆衛生の悪化、景観の阻害といった多様な問題を引き起こしていることが指摘されています。
老朽化が進んだ建物は、地震や強風、豪雨時に外壁や屋根材が落下する危険があり、通行人や隣地の建物に被害を及ぼすおそれがあります。
また、長期間人が出入りしていない住宅は、ガラスの破損や戸締まりの不備から不法侵入や不法投棄の標的となりやすく、防犯面の不安も高まります。
さらに、庭木や雑草が伸び放題になると、害虫や小動物が発生しやすくなり、近隣の生活環境全体に悪影響が及びます。

こうした問題に対応するため、空家等対策の推進に関する特別措置法が平成27年に全面施行され、令和5年には改正が行われました。
この法律では、空き家の所有者や管理者に適正な管理を行う責任があることが明確にされるとともに、市町村が空家等対策計画を定めて対策を進める仕組みが整えられています。
倒壊など周辺に著しい悪影響を及ぼすおそれがあるものは「特定空家」に位置付けられ、指導や勧告、命令、さらには行政代執行による除却まで踏み込んだ措置が可能とされています。
近年の改正では、そこまで危険度が高くない段階でも「管理不全空家」として早期に是正を求められるようになり、空き家を放置し続けることは一段と許されにくい環境になっているといえます。

項目 徳島市・徳島県の状況 所有者への影響
空き家数・空き家率 県内空き家率全国最高水準 地域全体で管理対策の重要性高まり
老朽化・防災面 腐朽や破損を伴う空き家の増加懸念 倒壊等による損害賠償リスク拡大
法制度の強化 特定空家・管理不全空家の指定対象 指導や命令など法的責任の明確化

空き家放置で固定資産税が増える仕組み

まずは、住宅用地にかかる固定資産税の基本的な仕組みを押さえておくことが大切です。
住宅が建っている土地には「住宅用地の特例」が適用され、固定資産税や都市計画税の課税標準額が大きく減額されます。
空き家であっても、一定の条件を満たしていれば住宅用地としての減額措置を受けられるため、すぐに税額が急増するわけではありません。
ただし、建物の管理状態が悪くなると、この特例が外れる可能性がある点には注意が必要です。

次に問題となるのが、管理不全な空き家が「特定空家」に認定される場合です。
外壁の剥落や屋根の破損などにより倒壊等のおそれがある状態や、著しく衛生上有害な状態などと判断されると、行政から指導や勧告を受けることがあります。
このとき勧告まで進むと、住宅用地の特例による固定資産税や都市計画税の減額措置が外される仕組みになっています。
その結果、土地の課税標準額が元の水準に戻り、固定資産税が最大で約6倍に増える可能性があるとされています。

徳島市で空き家を長期間放置した場合も、同じように税負担の増加リスクを意識しておく必要があります。
見た目にはまだ使えそうな建物でも、屋根や外壁、雑草などの管理が行き届いていなければ、将来的に管理不全と判断されるおそれがあります。
一度住宅用地の特例が外れると、毎年の固定資産税や都市計画税の負担が増え続けるため、維持費全体が大きく膨らみます。
修繕や活用、解体などの対策を先送りにするほど、将来のコストが重くのしかかる点をイメージしておくことが大切です。

区分 土地の扱い 税負担の目安
適切に管理された空き家 住宅用地の特例適用 固定資産税など軽減
管理不全な空き家 特定空家指定の可能性 税負担増加のリスク
勧告を受けた特定空家 住宅用地特例の不適用 固定資産税が大幅増加

管理せずに放置した空き家の法律・賠償リスク

管理されていない空き家は、老朽化による倒壊や屋根材・外壁材の落下、窓ガラスの破損などが起こりやすくなります。
徳島県も、適正な管理を怠ると倒壊や建材の飛散、雑草や樹木の繁茂、害虫の発生などが近隣の生活環境を阻害する要因になると注意を呼びかけています。
こうした状態の空き家が原因で通行人や近隣住宅に被害が出た場合、所有者等が損害賠償責任を負う可能性が高いとされています。
自宅や相続した家を長期間使う予定がない場合でも、「放置すれば周囲に危険を及ぼすおそれがある」という視点で管理状況を見直すことが重要です。

空家等対策の推進に関する特別措置法では、著しく危険または衛生上問題があるなど、周辺の生活環境の保全を図る上で放置が不適切な空き家を「特定空家等」として位置付け、助言・指導・勧告・命令、そして行政代執行まで段階的な措置が規定されています。
特に勧告や命令に従わず危険な状態を放置した場合には、自治体が解体や除去を代わりに行う行政代執行の対象となることがあります。
徳島市の啓発資料でも、行政代執行に要した費用は全額が空き家の所有者に請求されることがある点が明記されており、管理を怠ることは経済的にも大きな負担につながるとされています。

また、空き家が相続によって取得されたものであっても、相続人には適切に管理する責任があるとされています。
徳島市や徳島県の案内では、相続登記の義務化や、相続人に対して空き家の適正管理を求める運用が示されており、「身に覚えのない相続」であっても管理責任を負う場合があることが注意喚起されています。
相続放棄を検討する場合でも、放置したまま時間が経過すると管理不全が進み、近隣トラブルや行政からの指導・命令、解体費用の負担といった不利益が大きくなります。
相続した空き家を持つ方は、早い段階で現状を確認し、管理方法や活用方針について具体的に検討することが、法律上のリスクを抑えるうえで重要です。

空き家放置の状態 想定される法的リスク 所有者の主な負担
倒壊や建材落下の危険放置 通行人等への損害賠償責任 賠償金支払や訴訟対応費用
雑草や害虫の発生放置 近隣からの苦情や民事紛争 除草費用や環境改善費用
特定空家等に該当する状態 行政からの命令や代執行 解体費用等の行政代執行費用

徳島市の空き家を放置せず負担を減らす管理ポイント

空き家は、人が住んでいない時間が長くなるほど湿気や老朽化が進みやすくなります。
徳島県では、定期的な換気や清掃、雑草の除去などの基本的な管理が重要とされています。
放置して劣化を進行させるよりも、最低限の管理を行うことで将来の大きな修繕費用を抑えられる可能性があります。
まずは「何をどの程度行えばよいのか」を把握し、自分でできる範囲から取り組むことが大切です。

空き家の適正管理としては、月に数回程度の換気や、排水設備の通水、室内外の清掃が基本になります。
窓や押入れを開けて空気を入れ替え、全ての水道の蛇口から一定時間水を流すことで、湿気のこもりや配管のさび、悪臭などを予防できます。
あわせて、敷地内の雑草や庭木の枝を整理しておくと、害虫の発生や近隣への越境トラブルを減らすことにつながります。
このような定期的な管理を行うことで、建物全体の劣化スピードを抑えやすくなります。

一方で、固定資産税や維持費の負担を長期にわたり抱え続けることは、将来的な家計の重荷になりかねません。
徳島市の空家等対策計画でも、適正な維持管理に加え、売却や除却、新たな利活用などの方向性を検討することが示されています。
活用するのか、売却するのか、解体して更地にするのかなど、早い段階から選択肢を整理することで、税負担や修繕費用を含めた総コストを抑えやすくなります。
迷いがある場合でも、将来どうしたいのかを家族と話し合いながら、大まかな方針だけでも決めておくことが大切です。

また、徳島県では空き家の適正管理や利活用に関する相談窓口が整備されており、徳島市でも空家等の相談を受け付けています。
県の情報では、定期的な換気や清掃、雑草の除去などを基本とした管理の心がけが示されるとともに、管理が難しい場合の相談先として「とくしま回帰」住宅対策総合支援センターなどが案内されています。
さらに、徳島市の空家等対策計画では、環境面の相談を住宅担当課が受け付ける体制が明記されており、所有者が一人で抱え込まない仕組みも整えられています。
こうした公的な情報や相談窓口を活用しながら、自分にとって無理のない方法で管理と将来の対策を進めていくことが重要です。

管理の内容 主な目的 頻度の目安
換気・通水 湿気対策と配管保全 月1〜2回実施
室内外の清掃 劣化防止と防犯向上 訪問時に毎回
庭木・雑草の手入れ 景観維持と害虫抑制 年数回の実施
将来方針の検討 税負担と維持費の軽減 早期に方向性整理
公的窓口の活用 管理・活用の相談 悩みが生じた時

まとめ

徳島市で空き家を放置すると、老朽化や倒壊リスク、防犯面の不安に加え、近隣トラブルや損害賠償など多くのデメリットが生じます。
さらに、管理状態が悪化すれば特定空家に指定され、固定資産税が大きく増える可能性もあり、将来のコストは想像以上に重くなります。
相続した空き家であっても管理責任は続くため、早めに現状を整理し、活用・売却・解体などの選択肢を比較検討することが重要です。
「何から始めればよいか分からない」「費用が不安」という方は、まずはお気軽に当社へご相談ください。
お客様の状況に合わせて、無理のない空き家対策をご提案いたします。

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